9月29日、最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金で金融機関から不良資産を買い取る金融安定化法案(2008年緊急経済安定化法案)を米下院は、共和党保守派などの反対多数で否決。
それを受けて、ダウ工業株平均は、前週末終値比
777.68ドル(約7%)安で、過去最大の下げ幅。
ちなみに下落率で比較すると(参照はwikipedia)
1929年の世界大恐慌へと続く10月24日(Black Thursday)の暴落時は、12.8%、
1987年10月19日のブラックマンデーの時は、22.6%
それに比べると今回の下落率は低いです。サブプライムローン問題が顕著化してから、米国株が本来よりも下落が小さかったので、今回大きく落ちたとも言えます。
アメリカでは、今回の金融危機に公的資金を投入することに反対して大規模なデモが行われたようです。
自分も正直、心情的には今まで暴利をむさぼってきた投資銀行などの救済のために、公的資金(=世界からの支援)を投入するのはかなり抵抗があります。
また、この危機を中途半端にすると、米・欧米中心の不平等な金融、世界政治の枠組みが温存され、別の新しい世界統治システム作られていくためのプロセスを阻害することになるかもしれません。
しかし、デリバティブなど高度な金融商品を使って、そのリスクを顕在化させないまま世界の金融システムがここまでつながっている状況の中で、今のまま米政府や各国が協調していかないと、各国の株価や景気に大きく負の影響を及ぼしていくことで、その機会費用として食糧問題や環境問題、各国の社会福祉問題に対する対処が後回しにされるなど、また別の問題を生んでいくと思います。
だから、ショック的なシステム変換よりも漸次的な変更が必要だと思います。そのために今は、公的資金投入が必要です。
人為的にバブルを膨らまし、そしてそれがはじける。それが資本主義経済の性(さが)であり、不完全なところです。
Nature has given us enough for everyone's need, but not for everyone's greed.
(自然は我々全てにとって必要なものを与えてくれている。しかし、私たち全ての貪欲を満たすのに十分なものは与えてくれてはいない)Bill Emott「Rivals」p.178
マハトマ・ガンジーの言葉です。未来の金融やそれを統治する政治の枠組みは、その言葉の意味を形として作っていきたいものだと願います。
米国株、ダウ777ドル安――過去最大の下げ幅、ナスダックは2000割れ
【NQNニューヨーク=川内資子】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに急反落。前週末比777ドル68セント安の1万365ドル45セントと2005年10月27日以来の安値で終えた。下落幅は過去最高。米下院が金融安定化法案を市場の期待に反して否決したと伝わり、金融市場の混乱が増すとの懸念が強まり売りが膨らんだ。
ナスダック総合株価指数は大幅続落し同199.61ポイント安の1983.73と2005年5月13日以来の安値で終えた。S&P500種株価指数は106.62ポイント安の1106.39と2004年10月以来の安値だった。
欧金融大手フォルティスにベルギー、オランダ、ルクセンブルグの3カ国が資本を注入すると発表したほか、英政府は英中堅銀のブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)を一時国有化することを明らかにした。米金融市場の混乱が欧州に波及しているとの見方から朝方から売りが優勢だった。
午後に下院が最大7000億ドルの不良債権を公的資金で買い取る金融安定化法案を否決したと伝わった。市場では法案成立の期待が強かったため失望売りを誘った。否決で金融危機が深刻化するとの見方や金融市場の混乱が景気を押し下げるとの懸念も強まり、幅広い銘柄に売りが膨らんだ。主な株価指数はこの日の安値圏で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全十種が下落。16%安となった「金融」や11%安の「エネルギー」の下げが目立った。ダウ平均構成銘柄は全30銘柄が下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億6000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約28億株だった。(09:29)
(日経ネット:http://www.nikkei.co.jp/news/market/20080930c8ASB7IAA05300908.html)


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